野球は世界的に人気のスポーツであり、日本とアメリカを代表するプロリーグ、NPB(日本プロ野球)とMLB(メジャーリーグベースボール)はどちらも高い競技レベルを誇ります。
両リーグは同じスポーツをプレーしていますが、試合形式やルールにおいていくつか異なる点が存在します。
この記事では、NPBとMLBの主なルールの違いを詳しく解説します。
目次
1. 『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 試合のイニングと延長戦のルール
1-1. NPB(日本プロ野球)
- 延長戦:
12回まで - 引き分け:
あり
レギュラーシーズンでは引き分けが頻繁に発生することもあり、勝ち負けだけでなく、引き分けの戦略も重要となります。
1-2. MLB(メジャーリーグベースボール)
- 延長戦:
無制限 - 引き分け:
なし
2. 『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 ボールの大きさと質感
2-1. NPB(日本プロ野球)
- ボール:
NPBの公式球は少し小さく、硬さもMLBとは異なります。
縫い目が少し高いため、投手がボールを握った際に感じる感触が違います。
2-2. MLB(メジャーリーグベースボール)
- ボール:
MLBのボールはNPBに比べて若干大きく、縫い目が低いです。
この違いにより、ボールの回転や変化に微妙な差が生まれ、外国人選手が移籍時に適応が必要な要素の一つです。
3. 『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 投手のボークに関するルール
3-1. NPB(日本プロ野球)
- ボーク:
NPBではボークに対する規定が厳格で、ピッチャーの不正モーションやフェイントが認められにくいです。
投手が少しでも不自然な動きをすると、すぐにボークが宣告されることがあります。
3-2. MLB(メジャーリーグベースボール)
- ボーク:
MLBでは、NPBに比べてボークの基準が少し緩く、特に牽制球においては投手に幅広い裁量が認められています。
したがって、MLBの投手はより自由に牽制球を駆使することが可能です。
4.『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 DH(指名打者)制度の採用状況
4-1. NPB(日本プロ野球)
- セ・リーグ:
DH制度なし - パ・リーグ:
DH制度あり
4-2. MLB(メジャーリーグベースボール)
- 両リーグ:
DH制度を2022年から採用
5. 『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 審判のチャレンジ制度(ビデオ判定)
5-1. NPB(日本プロ野球)
- チャレンジ:
監督は2回までチャレンジ可能。
延長戦に突入するとさらに1回追加されます。
5-2. MLB(メジャーリーグベースボール)
- チャレンジ:
監督は1回のチャレンジ権を持ち、成功すれば再度チャレンジが可能です。
成功する限りチャレンジ権は無制限です。
6. 『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 ストライクゾーンの違い
6-1. NPB(日本プロ野球)
- ストライクゾーン:
NPBのストライクゾーンは審判によって若干の個人差がありますが、全体的に低めのゾーンが広いとされています。
6-2. MLB(メジャーリーグベースボール)
- ストライクゾーン:
MLBでは、ストライクゾーンはより統一され、テクノロジーを使用して判定の基準を厳密に管理しています。
これにより、ストライクとボールの判定がより一貫しています。
7. 『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 ベースの大きさ
7-1. NPB(日本プロ野球)
- ベースのサイズ:
38cm四方
7-2. MLB(メジャーリーグベースボール)
- ベースのサイズ:
45.7cm四方(2023年から変更)
8. 『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 投手の投球間隔ルール(ピッチクロック)
8-1. NPB(日本プロ野球)
- ピッチクロック:
特にルールなし
8-2. MLB(メジャーリーグベースボール)
- ピッチクロック:
2023年に導入。走者なしの時は15秒以内、走者ありでは20秒以内に投球しなければならない。
9. 『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 マウンドの高さ
9-1. NPBとMLBの共通点
- マウンドの高さ:
両リーグともに25.4cm(10インチ)
10. 『メジャーリーグ(MLB)とNPB、ルールの違いは?』 プレイオフ制度
10-1. NPB(日本プロ野球)
- クライマックスシリーズ:
各リーグ上位3チームが進出。短期決戦でリーグ優勝を争う。
10-2. MLB(メジャーリーグベースボール)
- 拡大プレーオフ:
各リーグの地区優勝3チームに加え、ワイルドカード3チームが進出し、全6チームがプレーオフに進出。